遊んでるだけで英語が上達するアプリ「マグナとふしぎの少女」を開発・運営していますミントフラッグの片山です。
実は、たぶん日本で我々だけだと思いますが、「マグナとふしぎの少女」というアプリの中のアニメを原作とした、学校劇をやっています。
ある日突然現れたなぞの少女レイ。
彼女はふしぎな言葉(英語)しか話さないため、何を言っているのか主人公カイ達にはさっぱり分からない・・・はたして、ふしぎな少女レイはなぜ姿を現したのか?カイ達とはどのように交流するのか?/全国の小学生に「なぜ英語をまなぶのか?」その「問い」を与える学校劇「マグナとふしぎの少女」は、全国で公演中です。お問い合わせは education@mintflag.com までご連絡ください。
アニメと同じ世界観を、学校の劇の中でやる形に演出した、日本で唯一の学校劇です。
学校劇はCGプロジェクションマッピングで演出しています
コロナ禍前の2017年秋。
当時、大阪から名古屋に公演に来ていた劇団KIOの学校公演を初めてみて、衝撃を受けました。
「卵をとるのはだあれ?」という劇なのですが、体育館に全校生徒500名くらいいっぱいにつめこんで、めっちゃ笑うんです。子供達が一斉に笑うとどうなるか?体育館が地鳴りのように揺れます。冗談じゃなく本気で。子供達は体育館の床に座って劇をみており、笑うと足をバタバタとして笑うから体育館が揺れます。
私のアクティブラーニングの師匠:羽根先生に
「片山さんに会わせたい男がいる。きっと気に入ると思う。」
その一言がきっかけでした。
その人は劇団の団長です。劇の公演後、6年生だけを体育館に残して、団長は一通り劇のセットを案内したあと、ゆっくりと話し始めます。
団長「キミら一期一会ってどういう意味か知ってるか?」
さっきまで大声で舞台を大暴れして、会場の子供達の中に割って入って生徒をいじり倒して大爆笑をとっていた張本人のくせに、急に真面目にやさしい声で語り始めます。
団長「あの壁の四文字、なんであそこに貼ってあるんやろな?」
『一期一会』体育館の壁には、その四文字が掲げられていました。
子供達はふりかえり、壁の四文字を見ます。一人の生徒がその言葉の意味を説明してくれると、団長は静かに言います。
団長「そうや。だからキミらとボクらも一期一会や。
今日見た劇はキミらのために一生に一度かもしれないと思って劇をやった。
いろんな学校に行くけど、毎回そうしてる。
そしたらこないだな、ある学校の先生に言われたんや。
『子どもの頃に同じ劇をみたんや』って。
そして先生になったら『またあの劇がみたい』と思って、学校に呼んでくれたんだって。
ボクな、めっちゃ嬉しかった。」
さっきまで劇で大爆笑していた子供達は、しずかに誰一人目をそらさずに団長を見つめてじっと話を聞き入っています。
団長「だからな。キミらともまたどっかで会えると思うんや。
6年生だからな。もうすぐこの学校ともさよならや。二度と会われへん人もいるかもしれん。友達や先生も。
だからな。今を、毎日を大切にして暮らそうな。
生きていればまたきっと会える日が来ると思う。
辛いこともあると思うけど、頑張って生きような。
生きてな。キミらのお母さんお父さんも、先生も、みんなそれを一番願ってる。6年生のキミらには、それを伝えたくてな。
また会おうな。その日を楽しみにしてるわ。
ほな、今日はありがとう。」
子供達は、しずかに団長が話し終わるのをみて、誰ともなく拍手をはじめ、涙する子もいました。
最後は、みんなで記念撮影をして公演は終わりました。
そんな団長の背中をみて思いました。
『この人とマグナの劇を作りたい❗️』
そう思ってその場でオファーしました。
団長「おもしろそうですね。やりましょう。」
その日のうちに握手して、我らが「学校劇 マグナとふしぎの少女」の団長になってくれました。
団長の名は、中立公平。
かけがえのない我が同志です。
翌年2018年4月
於:東京都中野区桃園第二小学校
またまたご縁で出会った友人であり学校の先生でもあるダイゴ先生が、校長にかけあってくれて、わずか3ヶ月でマグナの劇をあっという間に作っちゃいました。
記念すべき初公演メンバー(一番右が団長)
レイを追う謎のイケメン・カルマ
その後、全国の小学校からご好評いただき、順調に公演数を伸ばしていきました。
片山も、可能な限りお邪魔して、搬入搬出や舞台設営をお手伝いしましたが、公演後は毎回、全身筋肉痛と腰痛に苦しみました😅
ある小学校から頂いたお手紙の一部
2020年・コロナ禍すべての公演がキャンセルに・・・
御存知の通り、コロナ禍は学校劇にも大きな影響を与えました。
学校で、体育館に子供達を集めて劇を楽しむ。
以前は当たり前のように実現できていた事ができなくなり、予定していたすべての公演はキャンセル。
劇団は突然、すべての劇場を奪われてしまいました。
あれだけ頑張って立ち上げたものが、こんな一瞬で消え去ってしまうのか・・・
全国にある、他の学校劇団も規模縮小や解散など、数を減らしていく中、我らが劇団も大いなるピンチに陥ります。
ところが団長率いる劇団KIOはたくましい。
2tトラックを売ったり、バイトをしたり、劇団それぞれがたくましく、コロナ禍が過ぎ去るのを耐え凌ぎ・・・・・・
その間に映像技術を学んだり、それぞれが演出スキルを高めていきます。
そして、コロナ禍を乗り越え、なんと今では全国で50,000人以上の小学生がマグナの劇を観てくれました!
大阪の劇団を全国各地の学校が呼ぶために、コツコツとPTA会費を積み立てていたり、保護者がカンパをしてくれたり、いろんな大人の支援があっての50,000人。
CGと役者が共演するマグナの劇の迫力のオープニングのひと幕
アプリのアニメにも登場する謎の本「マスターブック」
劇を観てくれたみなさんにお渡しする劇団だより
爆笑と歌と映像と・・・
笑ったり驚いたり泣いたり、子供達がくるくると表情を変えていく魔法の80分。
この迫力は映像では伝わりません。
ぜひ、皆さんの学校や劇場に、このふしぎな劇団を呼んでください!
劇に関するお問い合わせはこちらからお願いします > https://mintflag.com/musical
皆さんにお会いできる、一期一会な日を楽しみにしています。
どこかの劇場でお会いしましょう。